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YOUR SONGS

by 綾戸智恵

1.The Great City : オープニングじゃ、エトーちゃんのカッ!カッ!カッ!あのスネアのふちサウンド(リムショット)わくわくさせる、カッコイイ。内容としては、cityの冷たさ、寂しさ、ステキさを歌ったものやけど The great city playboys, they're always around.

うれしーい。

でもupもdownもかくごしーや

7 million people and each one standin' alone となかなかきびしい。でもnow you're in now you won't back out チャーチャ、チャーチャ、ここ、ここ、ただ私はバカウト(Back OUT)

2.Your Song : 6月やったかなぁ、ミッキートリオを聞きに行ってそのアフター(打ち上げ)でミッキーなんとこの曲弾き語りをしてしまった!ええ曲!いただき!とこのようなわけですんなりレコーディング。ましてやアルバム・タイトルにまでなり、ただただ、ミッキー、おーきに。 Your Songとの出会いは偶然から必然になり、ミッキーの”チーボーバラードやで”とレコーディングもTAKE1で決まりPUT IT DOWN.

曲の内容は"もしも私がうちを建ててなら”とどこかで聞いたような。最後のほうでは”あなたの瞳、今まで見たこともないほど私をやさしく変えてしまうあなたが私のいる同じこの世界にいるだけで最高、私のことなんか気にせんといて”でも気になるよね。このバンド、エトーのブラシ深いよ。ベンちゃんのテンポ!音がブーン。このピアノソロ、空白のスペース、聞こえへん分心に聞こえてくるよ。これこそI hope you don't mind て言うてるみたい。 How wonderful music is while you're in the world, Micky!

益田幹夫(ミッキー)

3.Baby, Baby, All The Time : けだるーいブルース。全部で7コーラスもあるのに全然長いと感じへんからすごいよね。音楽、理屈リクツじゃないよ、ほんま。いつも彼は”ベイビー 大丈夫 ベイビー わかる ベイビー ぼくだけのもん ベイビー ほんま?” と、もう、うるさーい!あっち行ってー。あぁ、失言でした、ベイビーベイビーとうるさく言ってくれていいから帰ってきてーと。女心やね。ンダーダ(タマッテマンネン)ンダーダ(タメでんねん)ンダーダ(ブルースでんねん)~、このバンドリズム!せつなーい。それにしてもミッキーとテツのソロ、もう私、lonly lonly. 布団を頭までかぶって、ひとり泣いちゃう!そんな夜あるでしょ?

川嶋哲郎(てつろう)

4.Sunny : なつかしーーーーい、そうやろそうやろ、あまりにも有名な曲やね。前回のアルバムのサニーはget Blueで悲しそうやけど、このサニーはdark dayもbrightにかえてまうサニー、ほんまにありがとう!とこんな具合、ハッピーでしょ。2コーラス目なんかYou gave to me your ALL and ALL すべてのまたすべて、どこまでくれるつもりかいな。最後のコーラスのyou're my spark ofr のところの意味は”あなたは私のチャッカ(着火)マン!とすぐにエトーがカ、カッとドラムでアンサーしてくれる。すごい気分でてる。イエー!なんやかんやゆうてもミッキーのイントロ、チャ、チャーチャチャッ、チャッチャー、いいでしょー。

5.Over The Rainbow : 自作のバーーーース

What is mean The Blue Bird? good wine? fine cuisine? sweet Love? happy home? Just look around you. Blue Bird Fly above you head. Why?

Don't ask me. Just clode your eyes now you see. it's there, it's there.

幸せを探しにウロウロ、それが人生だと思いまんねん。少し目を閉じる時間を持つと、え、こんなところに、なんて具合で見つかるかも。私にとって目をとじる時間てなんやろか。それはないしょです。

虹の彼方へ行くゆうきと若さ、そして目をとじる時間を何度かすごせば・・・・・・・・・。

6. What A Wonderful World : みなさん、おまちどーさんです。トコちゃん登場!私と一卵性兄妹のトコちゃんです。イキマッセー。メロディーは何ともないぐらいシンプルなのにコードチェンジごとに世界が見えるようで素晴らしい曲ですねん。サッチモのイメージと少しちゃうけど、これが私のワンダフルワールド!

緑の木々 赤く咲くバラはわたしのため そしてあなたのため。青くひろい空 うすく白く浮かぶ雲 慈愛に富んだ明るい日、神聖なしずかな夜 全てワンダフル!ハーイ、オッス、と声を掛け合ったり ひさしぶり!握手する人たち みんな 大好き! てそんな風に見えるよ

幼な子が元気になっている 私よりもっと もっともっと素敵な人になれ もっともっと それが親の気持ちじゃないのかなぁ。

みんなに私からも thank you!

日野元彦(トコちゃん)

7.This Can't Be Love : 好きになり過ぎますと、このようになるのでございます。yet I long look, in your eyes どのような状態かと申しますと、”あなたさまの瞳を見つめておりますと吸い込まれてしまい 息も 瞬きも 忘れてしまいそう”まぁ、ヒジョーに困りますわ。1コーラスの最後の because, I feel so well のところ私が Fee ee eell soと歌うとミッキーが♪♪♪とチャーミングにこたえてくれるんですわ!もぉ たまりませんこと!そんなシーンがいっぱいあるのでございます。もうわたくしたまりませんのでございます、はい。

8.My Foolish Heart : この曲ミッキーのイントロ、彼の音がThe Nightをスムースに呼んでくれるんです。これでキマリ。夜のドライブでデートに出かけるあなた エンジンをかけるとオートマティックリィーに♪ The Nights♪ これでキマリやね。ベリーラブソング!少しでもあなたのお役に立ちたいわぁ。

9.Seven Steps To Heaven なんでこの曲選んだのって、トコよトコちゃんよ、トコニイがいるから私これにしましてん。トコちゃんてね、掃除したての水道管みたいな人なんよ。パーソナリティ、聞こえるでしょ。スコーーーン。思う存分ジャズを聴いてください。マイルスのアルバムでこれをきいてこれを歌おうと思いました。が、私がバカでした。ムチャクチャムヅカシーーーイ。でもこの、チャチャ、チャチャ、バンプのところイイでしょ。メロディのサビののぼりメロがワクワクしますでー。あと7歩、タッ タッ タッ タッ タッ ーーータッタ(全部で”タ”が7つだからかな)アーーーー天国トコチャーーーン、イエーーー。マイルスもご一緒にトコチャーーーン、イエーーー。

P.S. ひろがねさん大変ご苦労様でした。10月1日 アフターレコーディングミキシングルームにて

10.What Kind Of Fool Am I : ♪ 私バカヨネー オバカサンヨネー♪と始まりまずーと卑下しどうし。からっぽのハート 道化師のように自分を偽る真実を見つめるのを拒否しうその口づけばかり。なんで他の女の人には恋ができて私はでけへんのよ。知ってるくせにー。このテンポ、ヘビーやよ。ベンちゃんのベースみごとにキープ。このへん、ちとちゃいまっせ、だてにワイン漬けの暮らししてないで。イエーーーっ、とこのぐらいかな。

それにミッキーがまた単音でメロディーをさりげなくCoffee Time!音は軽やかやのに意味が重い。すごい。歌詞も最後はAm IからI amに。やっぱり知ってるのよ。

岡田勉(ベンちゃん)

11.Can't Buy Me Love : ビートルズでしょ! No No No私らのんよ! ダイヤモンドは金で買えるけど、愛は・・・・・・。とみ山のダイヤモンドに目が眩むと愛は逃げていくのよ。僕の歌でくもらせててみせる。 それにしても、まるでロックンロール。シリヤスな曲ほど、ハイみなさんご一緒に!Can't buy me love.♪♪

P.S. グレートマスタリングありがとう。

12.Once Upon A Summertime : え、ルグランの曲やんの?とみんなに聞きなおされましたわ、なんでてむっちゃ女女のうたチーボーうたえんの?まっ、失礼な、きいてみーーーととたらぁーーー。ミッキーあんたってイントロの神様やね、その気にさせるんやからぁ。テツのソプラノサックス、パリのサンジェルマンに連れて行かれましたわあ。このSummertimeは去年でしょうか2年前でしょうか、とにかく過去のこと。うす笑みをうかべながら思い出のうたを歌うなんて50才は過ぎてないとムリでわ?アヤドはまだそこまで30年近くありますので♪it's a sin tell a lies♪そしてソプラノ、ソロの時のトコちゃん聞いて。スネアーすてきです。(さいごのシャーシャーシャシャーシャー聞いて!)聞いてるとトコフェイスみえてきそう。とにかくはじめのの Once、そして You were Sweeter!ここがきめです。私にも、もっとこういうロマンチックなバラードが歌えるように世の中の男性!努力しなさーーーーい。

P.S. この曲を私にリクエストしてくれた伊藤プロデューサーありがとう。

伊藤「どえりゃー ええでき だぎゃーね」

13.Mack The Knife (Micky the Knife)

①おなじみのMackのストーリー。殺し屋マックのジャックナイフ、コワイデー。

②と、このオリジナル忘れて!なんでて、なぜならばもっと大物シャークがおりまんねん。なんとシャープの指先!あいつの叩くけんばん、コワイデー。

③ライブを聞いていたお客がうるうるまなこで「オー、ミッキーその右手で私を殺さないで!」お気をつけあそばせ!ミッキーのサウンドで何人がノックアウトになったか知ってるの?

④ある日愛車ベンツで高速を飛ばしてると、「そこのベンツとまりなさい」とオッ、ポリや、えらいこっちゃ、ミッキーとケンカしたらえらいこっちゃ、おっさん勝ちよるぞ。大阪べんで「コラ、ワレ、アホ、ボケ」あーーーー、ぷかけない。

⑤玉川でミッキー発見。手にはブラディマリー、つまみはもちろんダンプリン。なにしてんのん、またなにか悪さしてるんのちゃうの?でもバンドだけはながあってもミスはない。

⑥それだけやないよ、ホラ、トコもいるぞいつもゲンキやねんから、「オー、イエーー」もうええわ。そうそうエトーよしもいる、バナナを与えないでください、オーそれにかわいいおねーちゃん、気をつけて!2人もドラムがいるなんてサイコーのトリック。ヤルー。

⑦オーてつろう、なんとスムースなサックス。ベンちゃん、ベースなってるでーワインでウォームアップ。イエー。こんなステキなメンバーしんじらんなーーーーい、地球上にこんなバンドがあったなんて、ベイビー、スゴイサイコー。

⑧私の大好きなギャングスターたちを聞いて!あんたたちがおるからこんなにグルーブできるんよォ。スキャット、どうスイングしとるよ!なんでって、マッキィ、ちがーう、ミッキー、イエース。ミッキージャズワールドにおってくれたから、どこえも行かんといてくれー、オネゲーダ。金沢に住んでる私の親友エブリン本当にありがとう。この歌詞を書くのにすごーく協力してくれたんです。心からかんしゃ。

Mack The Knife (Micky the Knife)

Oh the shark has, Pretty teeth, dear

And he shows 'em,pearly white

Just a jacknife,has MacHeath dear

And he keeps it,out of sight

Well forget that, big ol' shark,dear

Because Micky,(not Mackie),gives a slice

of his sound with, those sharp fingers

oh,he cuts those, keys so nice

On the sidewalk, by the jazz bar

Comes a lady, teary eyes

"you just kill me, with your right hand, man!"

Watch out, 'cause Micky. he'll surprise

Speedin' on the highway, in his Benz, dear

The police man, tracks him down

Now Micky fights in Kansai ben, dear

Ah...Ma...ma...Micky, he's ahound!

From a boaton, the Tama river,(that's in Tokyo)

Bloody mary, in his hand

Loves those dumplings, card games, races(he7s bad!)

We've got Toko, very genki

And Yoshi, eats bananas, apes the chicks

They play drums and, they're so hot, man!

they got some sticks. that play tricks

Now Tetsu, blows some smooth sax

And Ben, on Bass, loves the wine

Some of the coolest cats, on this planet

Oh baby, they're sublime!

(Scat)

(Scat)

Now the line forms, on the right, dear,

'cause Mackie's(I mean Micky), back in town!-

Lyrics translate by Evelyn Teploff

江藤良人(エトー)

14:Stardust : ゴージャスなミラーボールの下でバースから始まるStar Dust、ピカピカピカーーーと、まあ、こんな感じ。これが理由で長いこと歌うのがでけへんで、すこし嫌っていたんやけどね。ところがみんなミッキーの「Blue Dumplings」知ってるよね、あのスターダスト聞いて歌える!と直感しました。Star Dust、庭のへりに座りこみ自然に星が目に入る、その時の星はピッカァーピッカァーピッカァー、ではなくチカッ、チカッ、チカッ、なにしろDustですから。ミッキーとべんちゃんと3人でハンモックか三人乗りのブランコに乗ってPlayしてます。

ミッキー「ええ夜やね」

チエ「ホンマホンマ、何かメロディーが聞こえてきそうや」

ミッキー「Some Time I Wonder♪~」

チエ「ロマンチック」

バックヤードの向こうから何やらハナウタまじりにやってきた、あ、べんちゃんだ。何と片手にはグラスが3つ。

べん「ミッキー、チーボー、イエ~」ヨロヨロヨタヨタ

ミッキー/チエ「ヤバイ!1日中Star Dustのベンちゃんが来た」Let's imagine.........

まとめ : みんなに

きいてくれるみんながいるから。いっしょにプレイしてくれるさいこーのミュージシャンがいるから。それをされてくるスタッフ、ライブハウス、ホールがあるから。もちろんドクターみんながいるから。今、私の体の中ははもうなにもあれへんのです。empty!このアルバムで全部つかってしもうた!

I LOVE YOU. See you very soon!

P.S. Mickyたちが、音で大きくうけてくれたり、なげてくれたり。こんなにうたえた。とてもうれしい。

Special Thanks to

益田幹夫+Your Songs、知ってるって?愛娘に

岡田勉+管理人の奥さん

日野元彦+容子ちゃん大好き!

えとう良人+鈴鹿の父ちゃん母ちゃん

川嶋哲郎+富山のばあちゃん

高水大仏とよめさん

ちんさん I'm always hangin' 'round you!

秋山へ わたしのメロン落とすな!

エブリン Thank You!

永田しゅんちゃんと2人の素敵なJr. We love you!

江崎正道さん スターダスト、あんたには負けるけど!

児山さん 盛岡楽しかった

明ちゃん またべっぴんに撮ってな

いつも歌わせてくれる、すべてのジャズ・クラブ、ライブハウス、ホール、ありがとう

東京で知り合った素敵な音楽家たち ありがとう

もう書けない。とにかくとぉーくからもありがとう。

one and only イサとママ・ユヅル

そして、すべてのeweスタッフ、スタジオのスタッフ、制作スタッフ、

カッテレン(磯田さん、岩谷さん、タオに高見さん、高橋さんと映像チーム)に

プロデューサーの伊藤さん、どえりゃー、えー仕事だぎゃー

最後に、いつも若い内田先生 with Love

旅立ちはまだ始まったばかり。

旅立ちはまだ始まったばかり。

1998年もあとわずかになったいまの時点でこの1年間を通じて日本ジャズ界の最大の収穫は何だったかと問われれば、躊躇することなく”綾戸智恵(当時綾戸智絵)の登場”と私なら答える。イーストワークスからリリースされた綾戸の本格デビュー作「 For All We Know」( 1998年6月21日発売)は日本人のボーカル・アルバムとしては異例のベストセラーを記録したし、それに伴って彼女のライブに集まるファンも激増した。いまや東京の「アルフィー」や「ボディ&ソウル」などのライブハウスに綾戸智恵が出演するときはいつもファンで満席という状態が続いているのである。作家の村松友視氏までが雑誌の「オール読物」(1998年10月号)に”綾戸智絵体験”と題する文章を寄せていて、”落雷に打たれた・・・・それくらい衝撃的だった”と書いているほどなのである。綾戸智恵も行く先々で熱心なファンが聞きに来てくれるという状況を目の当たりにして、それを滋養にこのところは生まれ変わったかのように生気みなぎらせ始めた。私が今年の1月15日、盛岡の「のんくとんく」で出会った時の彼女は、抗がん剤の副作用で声帯がやられ、それこそ「あと何回ステージがつとめられるかわからない」という感じだった。ところが4月中旬の 「For All We Know」のレコーディングを経て、6月14日に浜松のアクトシティ浜松大ホールで開かれた「ヤマハ・ジャズ・フェスティバル in 浜松 ’98」にソロによる弾き語りで出演した頃から急に変化が見え始め、9月13日に岩手県紫波郡矢巾の田園ホールのコンサートに増田幹生トリオとともに出演した時にはもうまるで別人のような綾戸智恵になっていたのである。話していてもその表情には心の底から明るさが感じられ、歌う声にも張りが出ていて、訴える力が一層パワフルになった。ピアノを弾く手にもさらに力強さが感じられるようになった。彼女と親しい周辺の関係者から聞いたところでは、綾戸は今年に入ってから2度乳がん手術を受けたそうだが、そんなことは微塵も感じさせないエネルギッシュな活動ぶりが続いているのである。綾戸智恵を世に送り出した功労者、内田修先生も「病気のほうが逃げていったみたいだ」と彼女の元気な様子に目を細めておられた。そしてこの新作の登場である。

さきの「For All We Know」からわずか半年、一年の内に2枚目のアルバムを出すというこの旺盛な意欲はどうだろう。普通なら一年に一枚といった具合に適度な間隔を置くのがレコード業界の常識だが、イーストワークスでは綾戸智恵が「やりたい」といえば、年間2枚の リリースもいとわないという体制でこれからも彼女とは取り組んでいく意向で、この新作も彼女の強い意志で生まれたものだ。そしてこの2枚目のアルバムからコ・プロデューサーにピアニスト益田幹夫の名前がクレジットされることになった。この1年間を通じて益田幹夫のトリオは綾戸智恵のステージになくてはならない存在になっていて、彼女の成功を陰で支えてきたのも綾戸のボーカルを知り尽くしている益田のトリオだったのである。このアルバムでも益田幹夫はピアニスト兼ミュージカル・ディレクターという重責を担いながらレコーディングをスムーズに進行させていた。今回、綾戸と共演しているのは益田幹夫のレギュラー・トリオ(ベースの岡田勉、ドラムスの江藤良人)、ないしはドラムが日野元彦に交代したトリオ、それにゲストに川嶋哲郎がテナー・サックスとソ・プラノサックスで曲によって参加するという布陣。川嶋は2ヶ月間、健康を害し演奏活動から遠ざかっていたが、このレコーディングが復帰第一声となった。ドラムスの新鋭江藤良人はこのレコーディングが大西順子中心に制作された「パンドラ」(somethin' else)につづく吹き込み第2弾。

レパートリーについては前回同様、綾戸智恵自身が曲にまつわるエピソードを紹介することになっているのでここではいちいち触れないが、冒頭の〈The Great City〉については少々説明を加えておきたい。曲は綾戸が尊敬するシャーリー・ホーンのレパートリーのひとつで、滅多に歌われることのないカーティス・ルイスの作品だ。カーティス・ルイス(1918年-1969年)はナット・アダレイの〈Old Country〉に詞をつけたことで知られる黒人作曲家で、ビリー・ホリデイが歌った 〈Now or Never〉 アレサフ・ランクリンが歌った〈Today I Sing The Blues〉などは彼の代表作として有名だ。この〈The Great City〉はカーティスが作曲した〈The Garden of The Blues〉のうちの一曲で、シャーリー・ホーンは1963年にマーキュリー、1984年にはスティープルチェイスに2度にわたって吹き込みを残している。この曲を除けば今回歌われる曲は改めて説明を必要としない曲ばかりだが、綾戸はたとえば〈Mack The Knife〉では日野元彦ら共演しているミュージシャンたちの名前を曲の途中で呼び上げるなど、随所に個性的なアプローチを見せひとつひとつの曲を自家薬籠中のものとしているのはさすがというしかない。歌を通じてストーリーを語れる本物の歌手ーーー綾戸智恵の旅立ちはまだ始まったばかりだ

児山紀芳(Kiyoshi Koyama)

綾戸智恵2ndアルバム「YOUR SONGS」(Re- Master) 2020.05.29よりストリーミング・スタート!

衝撃のデビューから半年後にリリースされた2ndアルバムはサッチモ、エルトン、ルグラン、マイルスからビートルズまで、すべてのジャンルを飲み込んだ綾戸ミュージック。サッチモの「Wonderful World」、オズの魔法使いのテーマ「Over The Rainbow」、ビートルズの「Can’t By Me Love」などおなじみの名曲がほとばしるエネルギーで演奏された初期の名盤。

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