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60歳のラブレター

by 綾戸智恵

今、還暦ツアー中やねんけど、ふと思い出した。以前、私は「60歳のラブレター」という
深川栄洋監督の映画に出たことがある。それまでにもチョイと出るくらいは何度かあったけど
あんなにセリフも出も多いのは初めてやったよ。ましてやおおさかシネマフェスティバル助演女優賞
(2010年)までもろてびっくりポンや。当時はまだ50代やったけど今ほんまに60歳になり
ふとこの映画のことを思い出した。

60歳のラブレター(2009年公開日本映画)

 2000年から毎年行われている人気応募企画で、これまでに8万通を超えるはがきが寄せられたという“60歳のラブレター”をヒントに、人生の節目を迎えた3組の夫婦の愛と人生を描いた感動ドラマ。出演は中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵。監督は「真木栗ノ穴」の深川栄洋。
 2000年から毎年行われている人気応募企画で、これまでに8万通を超えるはがきが寄せられたという“60歳のラブレター”をヒントに、人生の節目を迎えた3組の夫婦の愛と人生を描いた感動ドラマ。出演は中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵。監督は「真木栗ノ穴」の深川栄洋。

いまさらながらグーグルして観た人の感想を読んでみたんやけどこれがまたびっくりポン!
“アヤドとイッセイ(尾形)の夫婦が一番涙をよんだ”とぎょうさんの人が書いとった。
こんなに人が褒めてくれてはったの知らんかったー。でも知らなくてよかった。
もし当時こんなん読んでたら「女優もしたい」なんてアホなこと言ったかも。

そこで、映画の裏話。原田(美枝子)さんが魚を買いに来るシーンで原田さん後向き、
私カメラ向きのショットがある(同じシーンを、前や後ろやと色々撮るんですよ)。
私がセリフを喋る中、原田さん、笑いをこらえてはったように記憶してます。
そこで、私は子供の頃みた松竹新喜劇を思い出しましてん。

寛美さん(藤山寛美)が、あんまりにもおもろいから相手役の伴さん(伴心平)が
一生懸命笑をこらえて我慢してると、寛美さんが「ここは、笑うとこやないやがな、ハテ?」
などとこれまたおもしろいアドリブでもうて劇場を大笑いにしてしまう。
私はアドリブ飛ばさんかったけど(さすがに大女優を笑かすと監督に叱られると思ったんよ)
“はぁ~やっぱり私て何や分からんけどおもしろいんやろなぁ”と自覚した。

私とイッセイさんが寝てるシーン。
「おい」と亭主役のイッセイさんが私の布団に入ってきそうになるシーンで、思わず
「監督!寝返るで背中向けたらプーでどうですか?」と言ってしまった。
「なんも言えね~」と呆れる監督。
でもイッセイさんのナイス・アクションで私らしく演技が出来ました。
私が賞もろたけどイッセイさんの「なんでもこいや」という器の大きさで取らしてもろた気がしてます。

そして、皆さんが良かったと言ってくれはった手術からミッシェルへのラストシーン。
浜村淳さんが「実にアヤドさんはナチュラルな演技でわたくし素晴らしいと思いました。
特にご主人役のイッセイ尾形がミッシェルをベッドの横で歌われるシーンは泣けますよ。
目覚めたアヤドさんが優しくイッセイさんい差し伸べた手が印象的でした」と言ってくれはってた。
ハマムラ節でお褒めいただきうれひ~~~い。実はあのシーン、足が映ってなくて助かった。
撮影の時いた人に
「綾戸さん昏睡状態のシーンで尾形さんのミッシェルに合わせて足先でリズムとってたでしょう?」
と言われた。
そうなんです、尾形さんの歌があまりにも素敵で思わず足でテンポとってしまってたんです。
これがサガ~。

もしチャンスあったら是非観てください。私、なかなか女優してます。
音楽してる私を見てキャスティングしてくれはったんやし、監督も「そのままで」と言ってくれたので、
私らしく演じられたと思います。
自分的には、軽トラから降りる私を追っかけて手を握ってくれるイッセイさん、そのシーンで「ああ、結婚てえ〜なぁ〜」と思いましたよ。

あらためて観て、私はどんな60歳やろうと。いや〜映画って、ええがなぁ。

TV収録しました。オンエアはまだ先なので決まったら教えます。共演のピアニスト・小原孝さんと記念撮影や。
TV収録しました。オンエアはまだ先なので決まったら教えます。共演のピアニスト・小原孝さんと記念撮影や。

綾戸智恵
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